「続・アメフラン物語」 -第5章【ギルドの仲間】-

「続・アメフラン物語」 -第5章【ギルドの仲間】-


 「おかえりー!!!」


ギルド内から温かい声が飛び交った。

ギルドに帰った4人を迎えたのは、メンバー達の温かい笑顔だった。

夏美とジュエルは、すぐに笑顔になった。


 夏美 [101]
 『ただいま^^』

 ジュエル [130]
 「たっだいまー!w」


 夏美 [102]
 『(…ここが、わたしの帰る場所なんだ。)』


アメはそんな2人を見ていたが、夏美の方を見て、不安な気持ちを感じ取っていた。


夏美の心には、まだ不安な気持ちがあった。

こんな私でも、ギルドの人達は受け入れてくれるのだろうかと…。

町の人達は、果たして受け入れてくれるのだろうかと…。


アメはそんな夏美の不安を、何とかして取り除いてあげよう思っていた。


 アメ [91]
 「みんなに改めて紹介するよ。うちに新人2人が加わる事になったんだ!」


 「いえーーぃ!!!」  すぐさま歓声があがった。


 アメ [92]
 「まずは、司祭になりたいという、夏美さん!」


 「おおおぉーー!!!」  一斉に歓喜の声援があがった。


アメは夏美を前に送り出すと共に、自分の胸の前で何やら手を数回動かせ、誰かに合図を送った。

夏美は、歓声の中、恐る恐る前に出た。


 夏美 [103]
 『あ、あのぅ…。』


緊張しているようだった夏美に向けて、誰かが声を掛けた。


 クニ [12]
 「夏美さんこれからもよろしくね~!

  緊張しなくていいんだよ~! 俺達はもう仲間なんだよ~!!」


 夏美 [104]
 『っ!!』

その言葉は、夏美の心を大きく動かした。


 夏美 [105]
 『(何でこんなにも温かくしてくれるの?…。)』


雨の中、助けを求めて民家を訪ね歩いた記憶が蘇り、夏美はその場に座り込んでしまった。

夏美は溢れる感情を抑える事さえ忘れ…、

大粒の涙を流して泣いた。


アメは夏美の肩にそっと手を置いた。

 アメ [93]
 「大丈夫。もう恐い思いはしなくてもいいんだよ。

  みんながいる。みんなが助けてくれるよ。」


夏美の前には、みんなが集まっていた。


 クニ [13]
 「大丈夫!俺達がついてるじゃないか!

  悩み事があったら何でも言ってね。 俺達は今日から、仲間なんだから。」


夏美は泣きながら返事した。


 夏美 [106]
 『…うん。』


 レイン [4]
 「夏美さん、よろしくね^^」

夏美の横に寄り添ったのは、レインだった。

そんなレインの頬には、涙がつたっていた。


夏美は感極まって声には出せずにいたが、ギルドメンバー全員には聞こえていた…。


夏美の感謝がこもった“ありがとう”という、心の言葉を。


後ろで見ていたシェディーは、マスターから教わった言葉を思い出していた。


 “気持ちがこもっていれば、言葉なんていらない時もある。


シェディーは、涙ぐみ、そして微笑(ほほえ)んでいた。


ギルド内には、夏美を守るような温かい空気が流れていた。



 アメ [93]
 「みんな~ 2人目いくよー!w」


 「おお~!!w」


 アメ [94]
 「召喚士の~、ジュエルさ~ん!」


 「おおおーーー!!!」


一斉に、歓喜の輪が出来上がった。


 ジュエル [131]
 「改めまして、ジュエルですっ^^; 召喚士ですっ!w よろしくおねがいしますっ^^w」


 「よろしくね~~~!!!」





大歓声に混じって、よく響く声が聞こえた。

 ほたる [2]
 「しょしょ、しょーかんしデスッテ―! しょーかんしって何?w しゅーかんしの仲間?w」

 レイン [5]
 「も~w つまんないこと言わないの!w …モンスターを呼び出せるのよ。」


 ほたる [3]
 「へ~。・・・、・・・、・・・ナナ、ナンデスッテー!!! アワワワワワ」

 レイン [6]
 「大丈夫よw 味方には攻撃してこないわよ。」


 ほたる [4]
 「な~んだ。つまんないのw」

 レイン [7]
 「さっきの怯え方は何だったの?w」


 ほたる [5]
 「しょしょ、しょー、りゅー、けん!」

 レイン [8]
 「ごまかしてる・・・w」



 爺さん [4]
 「しょしょ、松ー、竹ー、梅!w」

 クニ [14]
 「オッサンくさいってww」


 アメ [95]
 「あっ! これまた好きそうな人に飛び火したな~w」

 ジュエル [132]
 「へ~w」


 … …。


 ほたる [6]
 「しょしょ、大ー、長ー、老!」

 レイン [9]
 「って “しょ” じゃなくなってるしw」


 アメ [96]
 「また大長老ネタ言ってるしw (こないだちょっと熱く語り過ぎたかw)」



 爺さん [5]
 「ショショ、ショー、ロン、ポー!」

 クニ [15]
 「さすがコックw」


 ジュエル [133]
 「誰が止めるんだろ…w」



 …、…、…。 (周りの者は、あえて沈黙を演出していたw)


 ジュエル [134]
 「あ、もうネタ切れっぽいww」


 ほたる [7]
 「…、…、…。」

 爺さん [6]
 「…、…、…。」


クニとレインは、じーっと2人を見つめているw



 ほたる [8]
 「…、…、しょしょ、しょー、かん、しっ!」


 アメ [97]
 「ぉぃぉぃ、戻って来たよw」

 ジュエル [135]
 「戻ってきたね^^w」



 爺さん [7]
 「さーみんなで、乾、杯、じゃっ!」

 ジュエル [136]
 「あ、お爺さんの勝ちみたいだねww」


 アメ [98]
 「はは^^そうだねw さーみんなで乾杯の準備だー♪」


 「おおおーーー!!!」  みんなは嬉しそうに声をあげた。


シェディーは嬉しそうに笑っていたが、ここでもマスターの言葉を思い出していた。

 “1人の笑顔は皆の笑顔、1人の涙は皆の涙。 共に涙し、共に笑う。 それが、このギルド。


 シェディー [123]
 「はは、今日はトコトンまで行くか~♪」

夜遅くまで宴は続き、皆の声は、常に2人を温かく包んでいた。



満月の夜、月夜に浮かんだのは、友の笑顔だった。

アメは木にもたれかかり、あの時の光景を再び思い返していた…。

シェディーがたまに見せた、あの優しい笑顔を…。


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【夏美の回想】
 

宴が終わり、ジュエルと夏美には、2人用の部屋が用意されていた。


 ジュエル [137]
 「今日は色んなことがあったね。」

 夏美[107]
 『うん。 わたしね…、今ここに居る事が不思議で仕方ないの。 …何度も、もうダメだって思ったの…。』


 ジュエル [138]
 「神様があたし達を助けてくれたんだね。」

 夏美 [108]
 『うん、きっとそう。 神様が私達を…、そしてアメさん達みんなと逢わせてくれたんだよ。』


 ジュエル [139]
 「今日はいい事ばっかりだったな~♪ 今日の運勢が良かったのかな?w」

 夏美 [109]
 『毎日いい事してれば…、きっと神様が助けてくれるんだよ。』


 ジュエル [140]
 「夏美さんって、きっとすぐに魔法が使えるようになると思うよ。」

 夏美 [110]
 『え?どうして?』


 ジュエル [141]
 「だって、夏美さん素直で優しくて、信仰心厚そうだし。」

 夏美 [111]
 『信仰心って関係するの?』


 ジュエル [142]
 「そうだよ。 神様に認めてもらえないと、回復魔法は使えないんだよ~。」

 夏美 [112]
 『そうだったんだ~。』


 ジュエル [143]
 「あたしも召喚魔法、頑張んないとな~w」

 夏美 [113]
 『… (あの時の召喚獣って何だったんだろう。 …、聞くのは今度にしよう。)』


 ジュエル [144]
 「…(夏美さん疲れたのかな?)、夏美さん、それじゃ~おやすみなさい。」

 夏美 [114]
 『うん。 ジュエルさん、おやすみなさい。』



翌日、そして翌々日と、アメはギルドで生活していく上で大切な事を、2人に伝えた。

ギルドの事情を説明し、町の商店街へ買い物に行ったり、料理や掃除も一緒にした。

このギルドでは、共に助け合うという事が、最も大切である事を伝えた。

そう、メンバー全員が、家族であるかのように。


そして、次の日の夕刻…、ギルドマスターが帰ってきた。


 マスター:シド [13]
 『ただいま~。』

 ジュエル [145]
 「あっ! おかえりなさ~い^^ノ」

ジュエルは真っ先に、マスターを出迎えた。


 夏美 [115]
 『お疲れさまでした。 先日はどうも、ありがとうございました。』

夏美はどんな時でも礼儀正しく、綺麗な姿勢で言葉を交わすのだった。

その姿はまるで、精霊のように神々しい雰囲気を持っていた。


 マスター:シド [14]
 『おぉ~、2人とも元気そうだな^^』

 アメ [99]
 「マスター、2人に早速、面接をw」


 クニ [16]
 「出たよw 面接ww」

 シェディー [124]
 「めめめめ、面接ですってーw んじゃオレも一緒に~w」

 クニ [17]
 「なんでお前がww」


 マスター:シド [15]
 『いや、面接はせん。 今から、契約の準備に取り掛かろう。』

 アメ [100]
 「え? 今から?w」

 シェディー [125]
 「なんと!w」


 ジュエル [146]
 「なんだか緊張するな~w ドキドキ^^;」

 夏美 [116]
 『大丈夫よ。』


 マスター:シド [16]
 『2人とも、職業はもう決まっておるか?』

 ジュエル [147]
 「はい。あたしは、既に召喚士です^^;」


 マスター:シド [17]
 『おお~これはめずらしい。』

 夏美 [117]
 『わたしは…、マスターと同じ、司祭になりたいです!』


 マスター:シド [18]
 『うむ…。 …良かろう。 君には充分にその資質が備わっておるようだ。』

マスターは、最初に夏美に逢った時から、その内に秘められし能力を見抜いていた。


 夏美 [118]
 『ほんとですか!』

 マスター:シド [19]
 『少し休憩してから、地下にある契約の間へ行こう。』

 夏美 [119]
 『はい^^』


マスターは、椅子に腰かけると、間もなく夏美がやってきた。


 夏美 [120]
 『失礼します。』


 夏美 [121]
 『マスター、お疲れさまでした。』

夏美は、マスターに飲み物を持ってきた。


 マスター:シド [20]
 『おおぅ、気がきくのぉ。』

 夏美 [122]
 『それでは、失礼しました。』


 マスター:シド [21]
 『しかし、彼女達の笑顔はじつに自然だ。 ここでの生活が心から楽しいのだな。』

アメは、あれからの事を全てマスターに話した。



 マスター:シド [22]
 『そうか…。 そんな事があったのか。』

シェディーがクエストから帰ってきた。

夏美とジュエルが出迎え、楽しく談笑していたシェディーだが、マスターの存在に気付くと…。


 シェディー [126]
 「マスター! おかえりなさい!」

シェディーは素早くマスターへ近づき、片膝をつき首(こうべ)を垂れた。


 マスター:シド [23]
 『相変わらずだな。 もっと気楽にしていいぞ。』

 シェディー [127]
 「いえ、マスターの御恩は一生忘れません。」

 シェディーは、忠義を大切にする男だった。


 マスター:シド [24]
 『ふふ、まあよい。 アメから話は聞いたぞ。 顔を上げてくれい。』


シェディーはマスターの顔を見上げ、

 シェディー [128]
 「夏美さん達の事でしょうか?」


 マスター:シド [25]
 『そうじゃ、今回はお主の働きが大きいとアメは言っていた。 本当に良くやってくれた。

  彼女たちのあの笑顔を見れば、お主の明るさが彼女達を救っていたのは明白。

  心から感謝する。 ありがとう。』


 シェディー [129]
 「…もったいない御言葉にございます。」

シェディーは、再び首を垂れた。


 マスター:シド [26]
 『これからも、2人をよろしく頼むぞ。』

 シェディー [130]
 「はい! 仰(おお)せのままに。」

シェディーは顔を上げ、元気よくマスターに誓った。



 ジュエル [148]
 「シェディーさんって、じつはカッコいいんだね~www」

 アメ [101]
 「なぜか受けてるww」


 クニ [18]
 「ギャップがある男ってのは、女子には好印象なんだぞ~、アメ。」

 アメ [102]
 「そうなんだ~、…φ(..)メモメモ」


 夏美 [123]
 『いつもあんな感じなの? マスターとシェディーさんって。』

 クニ [19]
 「うん、そうだね^^ シェディーはマスターには頭が上がらないんだ。

  ボソボソ(何せ、命の恩人だから。)」

クニは、声をひそめて言った。


 クニ [20]
 「普通にしゃべると、アイツに聞こえちまうんだよなw 鼻と耳いいからアイツw」

 夏美[124]
 『へ~、詳しく教えてもらえませんか?』

クニは、こっそり夏美にささやいた。


 クニ [21]
 「まあ、簡単に言うと、病気だった母親の手術代を、会ったばかりのシェディーにあげたんだよ。」

 夏美 [125]
 『え?』


 クニ [22]
 「シェディーは“このまま逃げるかもしんないぞ”って言ったけど、

  マスターは“お前の母さんが助かるなら、それでいいじゃないか”

  “それに、君の目を見れば、嘘じゃない事は分かる” って言ったそうなんだ。」


 夏美 [126]
 『…マスターって、やっぱり。 思ってた通りのすごい人だったんですね。』


 クニ [23]
 「うん、すごいよ。 洞察力がすごいというか…、なんでも御見通しなんだよ。」

 夏美 [127]
 『憧れちゃうな~。』


 アメ [103]
 「夏美さん、そろそろ準備しようか。」

 夏美 [128]
 『はい。』


 アメ [104]
 「ジュエルさんとシェディーも一緒に来て欲しいそうだ。」


こうして、マスター以下5人は、夏美の“司祭の契約”を取り行うべく、地下室への階段を降りていった。

契約の間”は、地下室の最奥にある、隠し部屋で行われた。


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部屋には大小二つの魔方陣が並んでいた。

マスターは夏美を大きい方の魔方陣へと案内し、夏美を仰向けに寝かせ両手を胸の上で組ませた。

そして、自分はもう一つの小さい魔方陣の上に立った。


 マスター:シド [27]
 『少し長くなりそうだ。皆は座って見てなさい。』

 3人は返事をして、マスターの向かいに当たる壁際に移動し、その場に腰掛けた。


 マスター;シド [28]
 『では参るぞ。』

 夏美 [129]
 『はい。』


 マスター:シド [29]
 『まず、リラックスしたまま、ずっと天井を見てなさい。

  途中で眠くなるから、そのまま眠りを受け入れなさい。

  目が覚めたら、契約は完了となる。 では、よろしいかな?』


 夏美 [130]
 『はい。』


マスターは魔方陣の封印を解くため、鍵である“呪文”を唱え始めた。


 アメ [105]
 「おやじ、大丈夫かな…。(マスターの様子がいつもと何か違う。)」

アメは何やら違和感を感じていた。



契約の儀式は、1時間近くにまで及び、

そして、夏美は目覚めた。



夏美は、しばらく放心状態になっていた。

 ジュエル [149]
 「夏美さん大丈夫~~~?><;」

ジュエルが駆け寄った。

夏美はゆっくりと上半身を起こし、ジュエルは背中に手を添え、起こすのを手伝った。


アメは結果が気になり、“儀式は無事に成功したのか?” マスターに聞こうとしたが、

マスターは疲れ果て、その場に倒れ込んでしまった。


 アメ [106]
 「おいっおやじっ!!」

 シェディー [131]
 「マスターッ!!」

アメとシェディーはすぐさま、マスターに駆け寄った。


 マスター:シド [30]
 『少し休むわい。』

そう言うと、その場で眠り込んでしまった。

一体どれほどの精神力を使ったというのか?


アメはいつも一緒に立ち会うので、いつもの“契約の儀式”と明らかに違っていた事に気付いていた。

アメとシェディーは、マスターの腕を肩にまわし、近くのベッドに運んで寝かせた。


 アメ [107]
 「今回だけ、えらく時間掛かったな…。」

 シェディー [132]
 「どういう事なんだ…、長旅の疲れなのか? それとも御高齢だからか?」


 アメ [108]
 「…、それより夏美さんが心配だ。」

 シェディー [133]
 「あぁ」
 
二人が部屋に入ると、夏美は通常の意識に戻っていた。


 ジュエル [150]
 「マスターは大丈夫なの?」

 アメ [109]
 「うん、大丈夫。疲れて寝てるだけだよ。」


 ジュエル [151]
 「あ~良かった~^^;」

 夏美 [131]
 『良かった~』


 アメ [110]
 「夏美さんは大丈夫?」

 夏美 [132]
 『わたし…、夢見てた。 夢の中に色んな人が出てきた。』


 アメ [111]
 「どんな夢だったか覚えてる?」

 夏美 [133]
 『うん。 マスターがいて、あと、若い女の人と…、知らないお爺さんやお婆さん…、みんなエルフだった。』


 アメ [112]
 「そうだったのか。 それじゃあ、夢の中でどんな事したの?」

 夏美 [134]
 『色んな魔法を教えてくれたけど、全然わからなくて、覚えていられなかった。』


 アメ [113]
 「マスターも魔法を教えてくれたの?」

 夏美 [135]
 『うん。たぶん。 でも、はっきり思い出せない…。 何でだろ?』


 シェディー [134]
 「おいアメ。…マスターは、夏美さんに何を?」

 アメ [124]
 「…わからない。 マスターが目覚めてから聞こう。」


 夏美 [136]
 『(でも、あの若い女の人…、お母さんに似てたような…。)』

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 アメ [125]
 「(マスターが意識的に魅せた術だとすると、それはマスター自身の記憶にある人物…。)

  (若い女性……! もしかすると、夏美さんって…。)

  (夏美さんのお父さんは、生まれてすぐに里を出て行ったというし…。)

  (それじゃ~、ボクはマスターの…。)」


 シェディー [135]
 「(…ん? 2人とも考え込んで…、どうしたんだろう?)」

シェディーはその場の空気を読み取り…。


 シェディー [136]
 「…しっかし、長かったね~ジュエルさんw」

 ジュエル [152]
 「うん…、退屈しちゃった^^; あっw」


 シェディー [137]
 「だよね~w もうオレなんかトイレに行きたくてどうしようかとww」

 ジュエル [153]
 「じゃ~早く行ってきなよ~ww」


 シェディー [138]
 「じゃ~ ジャー、ジャ~~、…行ってきまーっすww」

 ジュエル [154]
 「・・・」


 シェディー [139]
 「モーレールーw」

 ジュエル [155]
 「いいから早くってば~w」


 シェディー [140]
 「は~いw」

 ジュエル [156]
 「んも~うww」

シェディーは部屋を出ると、歩きながら考えていた。

マスターとアメ、それに夏美の過去を…。



数時間後、マスターは目覚めたが、アメの質問には…、



 マスター:シド [31]
 『わしはただ、契約の儀式をしただけ…、

  疲れと衰え、それに彼女の資質の高さで、だいぶ時間が掛かったがな。』


素質の高そうな連中を何度も契約させてきたマスターだが、今までに今回ほどの時間は掛からなかった。

それに、なぜ帰ってすぐに契約の儀式をやったのかも疑問に思っていた。

アメは納得できず、マスターを問い詰めた。


 アメ [126]
 「なら、なんで疲れてるのに、帰って早々に儀式を?」

 マスター:シド [32]
 『わしもいつ死ぬかわからんからなw

  それに資質の高いもんは、出来るだけ早く契約しとけば成長も早いからな。』


アメは納得いかない表情だった…。なぜ本当の訳を教えてくれないのか?

なぜ隠す必要があるのか?


結局、真意が分からぬままだったが、夏美の契約の儀式は、無事に成功した。



それから数年が経ち…、現在。


 = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = 


 「おかえり~」

そこはギルド“オルケスタ”の入口。

ジュエルは、なぜか外にいたオルケスタメンバー2人に声を掛けられた。

シェディーは「マスターが気になる」と言い残し、ジュエルを置いてマスターの元へ馬を走らせていた。


 アラオ [1]
 「早かったんだね~、もう真っ暗だけどw」

 デスペラード [1]
 「おこんばんです~^^」


 ジュエル [157]
 「こんばんわ~w ・・・」

ジュエルは2人の風貌、シチュエーションを見て、唖然としていたw


 ジュエル [158]
 「…なんでこんなとこ(道の真ん中w)にいるの?w」


 アラオ [2]
 「“ストリート好き”なもんでw」

 デスペラード [2]
 「“仮面好き”なもんでw」

 ジュエル [159]
 「・・・ “道着好き”だからじゃないんだ?w」


 デスペラード [3]
 「道着はオプションです!w」

 ジュエル [160]
 「・・・ どっちも良く分かんないんだけど~w

  あの~そんな事よりww マスターに謁見したいのですが、こももさんの事で^^;」


 デスペラード [4]
 「そそそそ、そんな事!ww」

 アラオ [3]
 「言われてますぞw Dさんw」


 デスペラード [5]
 「You win! Perfect!!」

 アラオ [4]
 「Sha---!!」


 ジュエル [161]
 「・・・ 良く分かんないw」


 デスペラード [6]
 「さぁさぁ、マスターはおそらく2階にいますよ。 どぞどぞ。」

 ジュエル [162]
 「ありがと^^」

怪しい格好のDさんの案内で、オルケスタのマスターと謁見したジュエルは、事の次第を説明した。


 オルケスタ・マスター:アキ [1]
 『ふむふむ、そういう事か…。ならば、急ぎ増援を出そう。

  こももは大丈夫じゃろうが、夏美さんが心配じゃw …あ、アメもじゃよw』


 ジュエル [163]
 「あ、はい^^; (こももさんは心配してないんだ…w)」

マスターは立ち上がり、ジュエルを連れて1階へと降りた。


マスターはメンバーに事情を説明し、増援メンバーを発表した。


 マスター:アキ [2]
 『まず、こももと夏美さん、それに負傷したアメの捜索には、

  ノーマ、アラオ、ミント、ひなた。

  この4名で行ってもらう。 馬は2頭で行ってくれ。

  手掛かりは、“アメは足を負傷し、炭鉱村から伸びる川沿いを馬で下っていると”いう事だけ。

  魔法での明かりは禁止とする。 追手に見つかる危険性があるからじゃ。

  ではノーマ、あとは頼んだぞ。』


 ノーマ [1]
 「はい! わかりマスタ!

  ぅんだばみんなぁ! ずんび(準備ねw)すっだべさ~っ!」


 アラオ [5]
 「ぅんだば~!」

 ミント [1]
 「ずんびずんび~♪」

 ひなた [1]
 「だべさだべさ~^^」


 ジュエル [164]
 「さっすがオルケスタ。 …どんなにつまんなくても、合わすのがお上手w^^;」


 デスペラード [7]
 「ぷぷw つまんないってさw」

 ノーマ [2]
 「なんだとー!w …こないだ素の方がオモロイって言われたのに~w


 デスペラード [8]
 「どっちでもつまんない… ぷぷw」

 ノーマ [3]
 「ずんびがあるから、あんまりいじらねえで区ダセエw」



 マスター:アキ [3]
 『コホン=3w え~そして~、ギルド“カイト・キャッツ”への増援には~!

  テネシー、コヴァ、ハニー、麗奈。

  こちらについては急を要す! 急ぎ準備して出発だ!

  わしもジュエルさんと一緒に行こう!

  “留守番”組には、馬を3頭用意してきてもらおう。』


 テネシー [1]
 「よし! すぐに準備しよう! 時間が無い!」

 コヴァ [1]
 「よし! 急ごう!」

 麗奈 [1]
 「よし! 行くか!」


 デスペラード [9]
 「よしっ! 幾三っ! …あっ!オレ“留守番”組かw」

 えれ [1]
 「ちょっ! …あ、わたしもかw」

 丹波 [1]
 「んじゃ~ 3人でお馬さん連れてきますか~♪」


マスターもさすがに状況を察し、…裸足でグローブをはめた仮面の男は、留守番としたw


 デスペラード [10]
 「みんな、あえて“幾三”は総スルーなのね…w」


 ハニー [1]
 「なんかみんな気合い入ってるな~w この歴代リーダーズめーw」

 麗奈 [1]
 「あ、それアメさんの言い方w あっし達向こうのがいいんじゃないの?w」


 ハニー [2]
 「マスターは感情と冷静さを秤(はかり)にかけて選んだんだよ~。…たぶんw」

 麗奈 [2]
 「んだんだw こっちは気合入りすぎだもんねw 約3人がw」


 ハニー [3]
 「って“”いらないからw 3人っ!w」

 麗奈 [3]
 「も~ 遠慮せずに気合い入れてこ~よ~w」


 ミント [2]
 「ぅんだば、こちとらお先に行ってきやすね~」

 ひなた [2]
 「みぃーつぅー」

 アラオ [6]
 「ノーマ置いてくぞーw」


 ノーマ [4]
 「お、置いてかないでーw まままま、まてやぁー!」

 ひなた [3]
 「アメさんの寝顔まてやぁー!」

 ミント [3]
 「寝顔まてやぁーw (え? 寝顔?w)」

 アラオ [7]
 「まてやぁー!」


 ジュエル [165]
 「あ、シェディさんマネが連鎖してるw^^;」

 ノーマ [5]
 「にゃろまてーぃw」


 ジュエル [166]
 「あ、アメさんも入ったw …最近、アメさんそれ言わないな~。。。」


 マスター:アキ [4]
 『大丈夫。 明るい未来を取り戻せば、きっとまた言ってくれるよ。』

マスターはジュエルの肩を、そっと叩いた。


 麗奈 [4]
 「ずんびバンタン!」

 テネシー [2]
 「デワ、イキマスカ!」

 コヴァ [2]
 「イカレマスカ!」

 ハニー [4]
 「っしゃ!いこうっ!」


 麗奈 [5]
 「よしっ! みんないい感じの気合い乗りですよっ! マスターw」

 マスター:アキ [5]
 『よしよし。 頼もしいわい^^ でわ助さん角さん参るぞ!』

 テネシー [3]
 「あいさー!」

 コヴァ [3]
 「こいさー!」

 麗奈 [6]
 「どっこいさー!」


 ハニー [5]
 「ハイでたw オヤジギャグw リーダーズめーw」

 ジュエル [167]
 「あ、またアメさんw マスターまでこんなだとはww」


 麗奈 [7]
 「ん? ジュエルさん今なんて?w “こんな”ですって?w」

 ジュエル [168]
 「あ、いえw なんにも言ってませんw (耳いいな~ww これは不用意にしゃべっちゃダメだな~w)

  …でも、このギルドも楽しそうだな~w ぼそっ(ちょっとカオス気味だけどww)」


 麗奈 [8]
 「え? ジュエルさん、なんか今“カオス”って聴こえたような?w」

 ジュエル [169]
 「いえw ひとり言ですw^^;」

 麗奈 [9]
 「すごい汗w、大丈夫かな? この子w」


こうして、カオスな雰囲気のオルケスタのメンバーと共に、ジュエルはカイト・キャッツへと向かった。

ジュエルは道中も思っていた…

 ジュエル [170]
 「早く行きたかったんだけどな~^^;」


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一方、カイト・キャッツ前に着いたシェディーは…、

 シェディー [141]
 「(マスター…。)」

ギルドの手前で馬から降りたシェディーは、様子をうかがいながらギルドの正面玄関に近づいて行った。

中はいつもの様子と変わりはないようだった。


 シェディー [142]
 「ただいまー!」

 爺さん [8]
 「お~、おかえり~。 ってこんな早く帰ってきて…? クエストはどうしたんだい?」

厨房から爺さんが出てきて言った。


 シェディー [143]
 「マスターは?」

 爺さん [9]
 「あぁ、部屋にいるはず…。クニとほたるが見とるんじゃないかのぅ?」

シェディーはそれを聞くと、急いで2階へ駆け上がった。


 爺さん [10]
 「まったく、せっかちじゃの~ぉw」

爺さんは再び厨房に入り、晩御飯の準備をした。



コンコン=3=3


シェディーはマスターの部屋をノックしたが、中からは返事も物音一つも聞こえてこなかった。

寝ているのかと思い、ドアをゆっくり開け中の様子を覗き見ると…、

ベッドの上に、マスターの姿は無かった。


シェディーは部屋に駆け込み、マスターを探した。

 シェディー [144]
 「マスター!?」

呼んでも返事が聞こえてこない。

遅れて厨房で爺さんをを手伝っていたレインが、部屋に入ってきた。

 レイン [10]
 「シェディーさんおかえり~、どうかしたの? 急いでたけど。」


 シェディー [145]
 「いない。」

 レイン [11]
 「え?!」


 シェディー [146]
 「マスターがどこにもいないんだ!」

 レイン [12]
 「いつ出て行ったのかしら?」


 シェディー [147]
 「トイレか? クンクン(-ωー)」

 レイン [13]
 「も~w わたし見てくるw」


シェディーはこういう状況であっても、女性といる時は“三枚目”に振る舞う癖があった。


だが、シェディーは不安だった。

なにか手掛かりが有るはずだと、辺りを見渡した。

机の上、引き出しの中、枕の下、ベッドの下…。


そこへ、レインが走ってきた。

 レイン [14]
 「マスターがどこにもいないの! トイレにも、他の部屋にも!」

 シェディー [148]
 「あのお体で一体どこへ? もしかしてアメを追って?」


 レイン [15]
 「うーうん。 晩御飯の準備をする前は看病してたから…、それにもう真っ暗なのに無理よ。」

 シェディー [149]
 「でもマスターなら行くかもな~。」


 レイン [16]
 「あれ? そーいえば、クニさんとほたる君がいない!?」

 シェディー [150]
 「あいつら、こんな時にどこ行ったんだ!?」


 シェディー [151]
 「マスターの行き先…、(ナンパ? いやいやオレじゃあるまいし…w)、…地下室、…オルケスタ。」

 レイン [17]
 「わたし見て来ようか?」


 シェディー [152]
 「いや、オレが行くよ。 レインさんは爺さんと一緒にいて。」

 レイン [18]
 「わかった。」


シェディーは地下室に降り、契約の間も覗いたが、人の気配は無かった。

そして、オルケスタへ戻ろうと、庭で待たせていた馬に近づこうとした時、


 ほたる [9]
 「おーい!」

遠くから聞こえてきたのは、ほたるの声だった。


 シェディー [153]
 「一体どうした?」

 ほたる [10]
 「マスターがピンチなんだ!」

 シェディー [154]
 「なにっ!! おいっ! どこなんだ!?」

シェディーの迫力に驚き、ほたるは戸惑いながらも答えた。


 ほたる [11]
 「あ、案内するよ。 クニさんがそこで様子をうかがってるんだ。」

 シェディー [155]
 「馬で行くぞ! 乗れ!」

 ほたる [12]
 「うん。」

2人の声を聞いて、レインがギルドを飛び出してきた。



 シェディー [156]
 「レインさん! マスターのところへ行ってくる! だから、ギルドを頼む!」

 レイン [19]
 「え? 場所はどこ?」


 ほたる [13]
 「ウェスタン大通りの路地裏だよ。」

 シェディー [157]
 「分岐に馬を置いてく! もしジュエルさんと増援が来たら、部隊の半分でこっちに来て!」

 レイン [20]
 「分かった~! 気を付けてね~!」

レインはあえて聞かなかったが、あのシェディーの慌てぶりを見て、ことの重大性を察した。



しかし、今のギルドには2人しか残っていない…、ギルドの防衛は不安だった。

 レイン [21]
 「も~、あの3人は一体どこ行ったのよ~。 早く帰ってきてよ~><」


レインの言う3人とは…? 次回につづく。




RAM WIRE 「大丈夫、僕ら」



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